鼻猫亭

毎日のこととかぼんやり考えたことなど

サンタから手紙が届く

 うちのこどもらは、今のところまだサンタクロースを信じているらしい。
 上の子はそろそろ高学年なんだけど、まだギリギリ信じているようだ。本人がそう言ってた。メルヘン男子である。
 まあサンタクロースを信じなくなると一年の楽しみが一つ減るわけだから、本人が信じたいと思っている限りは、信じさせてあげようと思っている。

 さて、先日、娘がサンタクロースに手紙を書いて送ったら、ほどなくして返事が届いた。スウェーデンの「サンタワールド」からだ。*1

 サンタクロースはガイジンなので、手紙の返事は全部英語である。よって、こどもには読めない。
 サンタからの手紙には、日本語で書かれた娘の手紙を「読んだ」とあるので、少なくとも彼は日本語のリーディングが出来るようなんだけど、返事はあくまでも英語である。だってサンタはガイジンだから。
 せめてスウェーデン語じゃないのがサンタの優しさだと信じたい。*2

 というわけで、翻訳して読んであげることになりました。

 「えーと、なになに。『私の住んでいるサンタワールドでは…』」
 「サンタワールド!大きく出たなあ。」
 ――大きく出たって、お前は何様だ。
 
 「あー。でもやっぱりそうなんだ。サンタワールドとかそういう場所に住んでるんだ。…続けて?」
 ――あ、そこは納得するんだ。

 「『私は人の営みについての本を読むのが好きです。本に書き込みをしながら読むと超楽しい』」
 「いや、サンタは『超』なんて言わないでしょ?」
 ――言うかもしれないじゃん。普段は「メリクリ」とか言ってるかもしれないじゃん。

 「…じゃあ、『書き込みしながら読むと楽しみが増します』」
 「ふむふむ。それで?」
 「『クリスマスにはみんながそれぞれの準備をします。犬のジプシーは張り切ってみんなのお手伝いを…』」
 「犬が手伝いって。それちょっとおかしくない!?」
 「犬だって手伝いくらいするだろう。サンタワールドなんだから。『そして、森のエルフたちはクリスマスツリーに飾りつけを…』」
 「森のエルフって何者?え、妖精なの?妖精なんている訳ないんじゃないの?」
 「サンタだってある意味妖精みたいなもんでしょうがー!!」

 ちなみに、サンタワールドは1984年にサンタクロース定住の地としてスウェーデンのモーラ市郊外に設立されたらしいです。クリスマスイブ以外は一年中サンタクロースに会えるらしいぞ。

 

*1:有体に言うと、そういうサービスがあるわけです。

*2:有体に言うと、日本語のサービスも選べます。