鼻猫亭

毎日のこととかぼんやり考えたことなど

毎日のこと

クリスタルガイザーが売ってない

娘が唐突に「明日クリスタルガイザーの空きボトルが要るんだった」と言い出した。 既に深夜10時を回ってからの話だし、クリスタルガイザー限定の話でもある。 よく考えると唐突でもなかった。1週間も前に、今度理科の実験で使うので買う必要があるという話…

古本屋で小泉今日子のサイン本を買った話

私の家には小泉今日子のサイン本がある。それも小泉今日子にまったく関係のなさそうな絵本だ。 15年くらい前の、確か暖かくて晴れた日だったと記憶している。 当時は、長男が生まれてまだ間もない時期で、巣鴨に住んでいて、よく池袋に遊びに行っていた。そ…

ちんちん掻いてるかもしれない

妻は食事中に手をテーブルの上に出しておかないことについて厳しい。見えないほうの手で何をしているか分からない、というのが理由だ。 たとえば子供が右手で箸を持ち皿の上のおかずをつまみながらも、左手をテーブルの上に出すことなく、ぶらんと垂らしてい…

娘に知性で敗北したときのこと

先日、家に帰ったら中学生の娘がテレビを見てて、ちょうどニュースZEROが始まるところで、谷生俊美さんが出演されていた。 後から調べて知ったのだけど、谷生さんは日本テレビのプロデューサーで、トランスジェンダーであることを告白されている方らしいのだ…

トルコでビールを買う話

トルコに行ってきた。 何でこんな中途半端な時期にトルコなのかというと、説明が長くなるのだが、まあ色んなことが一区切りしたので久しぶりに家族旅行でも行こうかといったところである。 盆暮れ正月でもないのに家族旅行して、しかも温泉とかでなくいきな…

朝食バイキングでカレーを食べる話

出張で泊まるビジネスホテルの朝食バイキングはすこし興奮する。 なんせ朝からいきなり食べ放題である。 起きてすぐの時間は胃腸も活発に動いていない。朝食は軽めにとる人は多いだろうし、おなかにあまり負担のかからないものを食べるように気を遣ってる人…

おいしさの正体が分からない話

職場でピーナツを頂いた。知り合いから貰ったけど食べないから、ということだった。 なにやら立派な箱の中に、薄皮ごと炒られたピーナツが真空パックに詰められて入っていた。「ふーん。」と思った。 私はかれこれ10年くらい千葉に住んでいて、千葉の名産と…

葛西のマグロを確かめに行く

葛西臨海水族園といえば、マグロの大型水槽だ。大きな円筒形の水槽を、マグロやカツオがぐるぐると泳ぎ回る姿はなかなか壮観であった。「で、あった。」と過去形なのは、そのマグロが昨年末、大量に死んだからである。理由はいまいちハッキリしないのだが、…

水槽が腐海に沈む

私の家には、金魚の水槽がある。子供たちが幼稚園のころに、夏祭りの金魚すくいで取ってきたのが最初だったのだけど、それから何度も代替わりを重ねながら今に至っている。今いるのは7センチくらいのが二匹と、5センチくらいのが一匹。金魚の水槽には、浄化…

青葉の森公園で彫刻を眺める

千葉県の千葉市の真ん中あたりに青葉の森公園というやたら広い公園があって、博物館があったり生態園があったり、なかなか気の利いた公園なんだけど、その入口あたりに彫刻の広場と銘打たれた場所がある。名前の通り、開けた場所に、彫刻が20体ばかり置いて…

通勤電車で弁当を食べる若者の話

通勤電車の中で食事を取るのはマナー上あまり宜しくない。 ローカル線の進行方向に垂直に置かれた座席だと、パーソナルなスペースがある程度区切られているのであまり気にならない。だけど、通勤電車の横並びのロングシートだと、お互いの距離が近い上に仕切…

自転車屋から帰る

息子の誕生日に自転車を買いに行った。自宅の近所にも自転車屋があるんだけど、品揃えが良いので、新しく買う時には、数キロ離れたショッピングセンターに入ってる自転車屋を利用している。今日も、クルマを走らせて買いに行った。息子もいつの間にか大きく…

仁右衛門島に行く

外房の南より、鴨川シーワールドにほど近いところに仁右衛門島という島がある。島といっても、本土とは浅瀬で隔てられてるだけで、200メートルしか離れていない。ほとんど岬に続く道がたまたま水没したといった風情だ。この仁右衛門島、千葉県指定の名勝とい…

調剤薬局は病名を聞かないで欲しいという話

二日ほど前から喉が痛くて、耳も少し痛く、ついでに以前から鼻も詰まるので、こりゃ耳鼻科事案だなー、と思って行ってきた。喉と耳と鼻と、顔面にある穴という穴をこじ開けられ、光をあてられ、覗かれて、「喉は扁桃炎とナントカ炎、鼻はアレルギーの気配が…

泥沼つけ麺と謎の肉

お昼ご飯どき、何を食べようかと思ってフラフラしてたところに、何となく見かけたつけ麺屋にふらっと入ってしまった。特にラーメンやつけ麺を食べたい気分でもなかったし、それどころか、重たいものは避けたいなと思ってたくらいなので、自分でも何で入った…

鉄道博物館に行く

大宮の鉄道博物館に行ってみた。前身となる秋葉原の交通博物館には何度か足を運んだことがあって、蒸気機関車と0系新幹線のお顔がお迎えしてくれる入口とか、なんだか古めかしい建物とか、びっくりするほどレトロな食堂とかが何だか好きだったし、閉館すると…

小蝿と闘う

ちょっと油断した隙に、台所に小蝿を集らせてしまった。普通の蝿の10分の1くらいのサイズのやつ。 食べ物を扱ってるところに蝿が飛んでるというのは何だか不潔だし、だいいち目の前をチラチラ飛ばれるのは鬱陶しい。 そんな折、薬局に行った時にふと、小蝿取…

夏休みの自由研究2014

「自由研究にバターを作りたいんだよね。」 娘がそう言ってきたのは8月に入ったころだった。どうやら、テレビで見てやりたくなったらしい。牛乳をシェーカーなんかに入れてたくさん振ると牛乳から乳脂肪が分離してバターができるってやつだ。いかにも子供が…

声がイメージを侵食する

普段から仕事上ときどき電話で話してるけど、実際には数年も前に一度だけ会ったきりの人と会ったら、顔を合わせるなり、「あれ?この人こんな顔だっけ?」と思ってしまった。 久しぶりにあったその人は、真面目そうで、実直そうで、そしてダンディだった。 …

シャチを見にゆく

南房総といえば、マザー牧場か鴨川シーワールドと相場が決まってる。逆にいえば、ほぼ、その二つしかない。あとあるものといえば海と島と灯台と花畑と美味しい魚くらいだ(なんだ結構あるじゃないか)。 このあたり、マザー牧場もシーワールドも心得たもの…

民宿に泊まる

今年の夏は、いろんな事情が重なって、なかなか家族で旅行に行ったりできなかった。 一番の原因は、息子の夏期講習とやらで、毎日毎日、せっせと塾に通ってたりしていて、そんなに勉強してるとアホになるんじゃないかなーと心配したほどだ。これはどこでもい…

キュウリの花が咲いた

こないだキュウリを育ててる話を書いた。(キュウリを育てる - 鼻猫亭) みるみる大きくなったことも書いた。 茎が太くてたくましい事も書いた。何故か蔓を伸ばさないことも書いた。 ついに、そのキュウリが花を咲かせた。太陽に向かって咲く、とても大きく…

キュウリを育てる

春先に植物の種をたくさん植えた。 かぶ、人参、きゅうりと、いくつかのハーブを植えた。 かぶはすくすくと育って大きくなった。すっかり食べごろを逃してしまって、土の上からちょっと顔を出した実の上の方から見慣れない茎が伸びてしまってる。 人参も一生…

シュラスコ食べたい

ワールドカップ開催の関係で、開催国のブラジルってどんな国かという話題をよく目にするようになった。 その中で、シュラスコが紹介されていたんだけど、あの、煉瓦のようにでかい牛肉を串に刺し、直火の遠火でじりじりと炙り、焼けたところからナイフでこそ…

東京ドイツ村に行く

東京ドイツ村って、房総半島の真ん中にあるのに名前に「東京」って付くのは何だかおかしくない?ということで、よく引き合いに出されるわけなんだけど、何度か足を運んだ経験からすると、ドイツ成分もかなり希薄なんである。 確かに園内には、ドイツの民族衣…

サンタから手紙が届く

うちのこどもらは、今のところまだサンタクロースを信じているらしい。 上の子はそろそろ高学年なんだけど、まだギリギリ信じているようだ。本人がそう言ってた。メルヘン男子である。 まあサンタクロースを信じなくなると一年の楽しみが一つ減るわけだから…

お土産が売れのこる

ぼくの職場では、休暇や出張で誰かが買ってきたお土産は、一人一人に配ったりしないで、職場内の休憩スペースの机の上に置いて各人が自由に取ることになっている。 ぼくはこの方法がとても気に入っている。 以前の職場は、お土産を買ってきた場合、「休暇を…

虫たちが巡礼にやってくる

ぼくの家の前には、夏になるとよく虫の死骸が転がっている。 ぼくが住んでいるところは、都会のど真ん中というわけではないけど、特に自然が豊かな環境にあるというわけではない。マンションなので、玄関先には土の気配もない。 夜中、電灯の下に虫が大量に…

美味しくない中華料理屋のはなし

近所の中華料理屋は何を食べてもだいたい美味しくない。 何が美味しくないのか、理由はいろいろあるんだけど、最たる理由は香辛料の使い方に癖があることにある。だいたい何にでも八角が入ってる。煮豚にも八角、カシューナッツ炒めにも八角、八宝菜にも八角…

こどもがふえた

この夏、こどもが一人増えた。 ぼくには既に2人こどもがいるので3人目のこどもになる。 上のこどもらはいつの間にか大きくなってしまってるので、新しく生まれた子供と上の兄妹とは、けっこう歳が離れている。高校野球風に言えば「8年ぶり3回目の出産」…