鼻猫亭

毎日のこととかぼんやり考えたことなど

東京ドイツ村に行く

 東京ドイツ村って、房総半島の真ん中にあるのに名前に「東京」って付くのは何だかおかしくない?ということで、よく引き合いに出されるわけなんだけど、何度か足を運んだ経験からすると、ドイツ成分もかなり希薄なんである。

 確かに園内には、ドイツの民族衣装らしき服装のスタッフが多少いて、ドイツ国旗のカラーリングをした観覧車や屋台テントやロードコーンなんかが点在していて、ドイツ風の建物が若干数見られるんだけど、それがドイツ村のドイツらしいほぼ全てなのだ。

 ドイツ風の建物の中では、ソーセージとかドイツビールが若干数販売されているんだけど、観光地のささやかな土産店程度のものだし、レストランではソーセージ盛り合わせが食べられるんだけど、メインはバーベキューだったりして、本格的なドイツ料理が食べられると思って来たらちょっとがっかりするかもしれない。

 だいたい、ドイツカラーの屋台テントで売られているものは「ラーメン」だったり「きなこもち」だったりして、せめてそこはソーセージとかドイツビールとか出しましょうよと思ったりする。

 それでも、とても見晴らしのいい気持ちのいい丘と、よく手入れされた花畑があったり、ときどき大規模なイルミネーションを開催してたりして、それなりに頑張っているんじゃないかな、と思ったりもするのだ。

 先日、そんなドイツ村に久々に行って、パターゴルフと視界一面の芝桜を楽しんできたんだけど、まあ、あんまりそれ以上にいうこともなく、極めて平凡で、ささやかに楽しい休日だった。

 そして、「東京ドイツ村」なんて大げさな名前じゃなく、「房総花と丘の公園」あたりがふさわしいんじゃないかとぼんやり考えたりして、それじゃきっと、誰も興味をひかれないし、誰も来ないだろうな、なんて思い返したりした。