鼻猫亭

毎日のこととかぼんやり考えたことなど

かき氷について

 毎日毎日くそ暑いのに、はなねこ家は2週連続でこどもが熱を出してダウンです。おかげで週末の予定がことごとくぶっ飛びました。風邪菌もこの暑いのにご苦労様なこと、というか、頑張らんでええから夏の間くらいゆっくり休んでなさい。

 さて、こどもと一緒に部屋でごろごろしてばかりなのも退屈なので、寝込んでない方のこどもを連れて公園に出かけたら、かき氷の屋台がでてたので、こどもの分と2つ購入。しめて600円なり。

 この1杯300円というのは、日常的な感覚だともの凄く高いはずだと思うのです。だって、たかだか氷を削ったものを発泡スチロールのカップに入れて、ケミカルな色と味のシロップをかけただけのものが、31のアイスより高いってどういうことよ。マクドナルドのコーヒーなら3杯飲めるわい。(チェーン展開している企業が提供する価格と、個人経営の屋台の価格を比較するのも酷な話ですが。)

 なのに、何となく納得して買ってしまうのは。あまつさえ、オッちゃんがシロップをちょっとでも多めにかけてくれると、「ヨッ!太っ腹ッ!」と声をかけたくなったりさえするのは、きっと、雰囲気を買ってるからなんだろうな。

 あちこち薄汚れた年季の入った屋台。白いTシャツにバンダナとか巻いたオッちゃんが、よっこらせという感じでクーラーボックスから取り出した氷をかき氷器に置いて、ゴリゴリ削る様。屋台の中から聞こえてくるAMラジオのけだるいトーク(たまに演歌か民謡が流れる)。そして、オッちゃんがちゃんとカップの中に予めシロップを入れた上に氷を入れてくれるかどうか、固唾を飲んで見守るおいら。

 これら一連の様式美を持った所作に対して、300円という対価を支払ってるわけです。ハッキリ言って、かき氷なんてただのオマケだね。どうせろくにシロップかかってないし。

 そうそう、そのかき氷やさんは変わったフレーバーをたくさんとり揃えていて、ついついキャラメル味なんぞを頼んでしまったのですが、これが滅法美味しかったので、これからは定番にしても良いと思いました。色合い的にも茶色で既存のフレーバーと競合しないし。