ひなまつりの替え歌について
私が小学生の頃、童謡「たのしいひなまつり」の替え歌で、こんなのが流行りました。
灯りをつけましょ 爆弾に
お花をあげましょ 毒の花
五人囃子に 殺されて
今日は悲しい お葬式
・・・なんかもう、ブラックですみません。
今日はひなまつりだってことで、何気なくTwitterで「この替え歌が全国的なものか知りたい」と呟いてみたところ、思いのほかたくさんの人が答えてくれました。本当にありがとうございます!
それらを集計してみると、次のようなことが分かりましたよ。
(1) 新潟、東京、埼玉、大阪、中国地方(のどこか)、福岡、熊本の各都道府県出身者の中に、この替え歌を認識している人が存在する。
(2) 出身県が同じでも、この替え歌を知ってる人と知らない人が存在する。
(3) 替え歌には何通りかのバリエーションがある。
まず、(1)の点からすると、ほぼ全国区で広がっていると考えて良かろうかと思います。北海道が抜けていますが、北海道には伝播しなかったのか、回答頂いた方の中にたまたま北海道出身者がいなかったのかは分かりません。ただ、少なくともある一定の地域に集中して伝わったものではなく、全国まんべんなく散らばっているのは確か。
(2)の点も興味深い。残念ながら年代まで答えて下さった方が少ないので分かりませんが、可能性としては、知ってる世代と知らない世代があるのかもしれません。
(3)の点については、一つめのフレーズからして「灯りをつけましょ爆弾に」派と、「灯りをつけたら消えちゃった」派がいる模様。二つ目のフレーズは「菊の花」が多い様子でしたが、私のいたコミュニティでは「毒の花」でした。
二つめのフレーズが「どかんと一発はげ頭」になってるパターンもあるようです。大学生の方2名から「むしろこちらが主流だ」と指摘を受けました。花とかまったく関係ねえ!面白い!
さて、どうやら全国区で伝わったらしいというのはほぼ間違いないとして、次に疑問なのは、この替え歌が、なぜここまで伝播したのだろうかということ。
これについては、何名かの方から「ドリフのコントに由来するのではないか」という趣旨の指摘がありました。
インターネットで検索してみてもハッキリとした裏はとれなかったのですが(それらしい情報は散見されました)、なるほど!いかにも説得的な指摘です。それなら確かに全国に伝播しそうだし、世代間で認識にちょっとした差があるのも説明がつく。(あくまで、(2)の点が世代的なものだと仮定しての話ですが。)
それにしても、ドリフ説が正しいとして、私も含めて、ほとんどの方がドリフがその替え歌を歌っているシーンを見たことがないというのが面白いですね。
元ネタが忘れられているのに、世代を超えて、現役ドリフ世代じゃないはずの現在大学生の世代にまで伝わってるんだなあ。その過程で、どんどん形式が変わってゆくのも愉快です。ホント、最初にはげ頭を爆発させた奴は名乗り出なさい。
ところで、私のいたコミュニティでは、忍者ハットリくんの替え歌で、「やーまでこーけー、谷に落ちー、僕らの街へーやってきたー、ハットリ乗せたー霊柩車ー♪」ってのも流行ったんですが、これもドリフの仕業なんですかね?むむ。