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鼻猫亭

毎日のこととかぼんやり考えたことなど

鉄道博物館に行く


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大宮の鉄道博物館に行ってみた。
前身となる秋葉原交通博物館には何度か足を運んだことがあって、蒸気機関車0系新幹線のお顔がお迎えしてくれる入口とか、なんだか古めかしい建物とか、びっくりするほどレトロな食堂とかが何だか好きだったし、閉館するときにはもっと足を運べば良かったな、と思ったくらいなので、後継施設の鉄道博物館にもいつか行こう行こうと思ってたんだけど、何しろ僕の住んでる千葉からは電車で二時間コースだし、遠くて足が向かなかった。
開館してから七年目にして漸く足が向いた。交通博物館の閉館の時には、特別公開の万世橋駅をあどけない顔で眺めてた息子も、すっかり図体のデカいお兄ちゃんだ。

千葉から大宮まで、自動車で移動。
電車に乗るのが面倒だな、と思ってしまうあたり、おじさんになったなあ、と感じる。あるいは、地方都市在住が染み付いてしまったというべきかも知れない。
首都高デビューの奥さんの運転で、ちょっぴり危なっかしく埼玉に辿り着く。

「何だか埼玉って、平坦でぺったりしてるね」
と第一印象を口にすると、すかさず、日本一平坦な千葉県民がそれを言うかと突っ込まれる。

博物館の前に、お昼が来たので、そのあたりで見つけた回転寿司屋に入る。

「埼玉みたいな海がないところで寿司ってどうなの?」
奥さんが言う。

「埼玉って海がないんだ。へえ。そんな県もあるんだ。」
娘が言う。

千葉県民は総じて埼玉に失礼なのである。

ちなみに寿司はネタが新鮮でやたら美味しかった。きっと、最近は埼玉にも海ができたんだろう。


鉄道博物館は、大きくて、綺麗で、整ってて、ピカピカしてたんだけど、何だか思ってた感じと違うなあ、というのが僕の偽らざる感想。
カビが生えてそうな模型から漂ってくる、よくわからない迫力とか愛おしさとか。そういうのが欲しい。
結局僕は、交通博物館の、古ぼけてて、垢抜けなくて、時代錯誤なところが好きだっただけなんだろう。
鉄道博物館には、埃をかぶったような模型も、レトロ過ぎる食堂もなかった。とても清潔で、分かりやすくて、親切だった。

思えば、秋葉原の風景も、当時と比べると随分変わった。当時あたりから、胡散臭いパーツ屋もホビー屋も少なくなった。今では電化製品の店すらなくなりつつある。

こうやって時代は過ぎ行くんだなあ、なんて思った秋の始まりなのでした。