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鼻猫亭

毎日のこととかぼんやり考えたことなど

立食パーティについて

だらだら考える

 立食パーティってやつがありまして、ちょくちょく参加する機会があるのですが、ここで申し上げますと、立食パーティは人体構造を無視しているという致命的欠陥を内包していると声を大にして主張したい。

 まず、立食パーティには必ずドリンクコーナーがありますね。ちょっと気の利いた会場だと、目の前でカクテルなんかを作ってくれたりします。僕はビールの次にラムコークが好きなので、「ラムコーク!」と注文することにしましょう。

 どうでもいいけど、ラムコークにはレモンよりライムの方が100倍くらいは美味しいはずなんですが、アルバイトの店員さんときたら何も考えずにレモンを入れてしまいがちなので、ここはひとつ大きな声で「レモンじゃなくてライムを入れてね!」と付け足すと非常にナイスだということを老婆心ながらアドバイスさせていただきます。


 目の前でちゃちゃっと作ってくれて、はい右手にラムコーク。


 次にフードコーナー。会場の一角に食べ物が並んでて、好きなものを取ってねというスタイルになってます。

 立食パーティが開催される時間帯は、大抵晩ご飯の時間なので、食べ物が出てきた瞬間、みんなの顔に「おっ!きたきた!」という表情が一瞬浮かぶのですが、みんな意地汚い人に見られたくないので、「へえ、食べ物来たんだ?面倒臭いけど、ま、せっかくだから取りに行きますか。」という顔をして取りに行くことになります。ちなみに、ここでいう「みんな」ってのは、主に僕のことね。


 血走った眼で皿に食事を取り分けて、はい左手に美味しそうなごはん。


 右手にグラス。左手に皿。準備は整いました。それで・・・これはどうやって食べたらええねん。両手ふさがっとるがな。


 当然、立食パーティ会場には、グラスや皿を置くテーブルがありますが、あそこに置いておくと、ちょっと持ち場を離れているうちに、どれが誰のグラスでどれが誰の皿なのか分からなくなってしまうんですね。かつて、そうやって主を見失い、放擲され、忘れ去られ、そして従業員に処分されて最期を迎えた、いくつもの哀れなグラスや皿たちを見て来ました。立食パーティ会場には、そうやって非業の最期を遂げた飲み物や食べ物たちの霊が渦巻いているという。

 
 そこで提案なんですが、立食パーティ会場は、入り口のところでコートなんかを預かるついでに、画板のようなもの、あるいは弁当の売り子さんが首から下げてる箱を貸し出すといいと思うのです。

 みんな、首にかけた画板の上に皿とドリンクを置いて、両手でナイフとフォークを使って食べながら談笑すんの。
 遠くの方に知りあいを見つけて「おーい、ここここ!」と声をかけたら、その人が画板を担いだまま「おう、久しぶり。」と寄ってくんの。
 グラスが空いてると、ソムリエが「お注ぎしましょうか?」とやってきて、画板の上に置かれたグラスにワインを注いでくれたりすんの。
 皿が空いたら、ボーイさんが「空いた皿おさげしましょうか?」と言って画板の上から皿を下げてくれたりすんの。


 どうだろう。


 普通の人は立食パーティでそんなにガツガツ食わないよって、うるさい。わしはメシが食いたいんじゃい。