鼻猫亭

毎日のこととかぼんやり考えたことなど

シン・エヴァンゲリオンを息子と見ると恥ずい

シン・エヴァンゲリオンの2回目を見てきた。 いつもだったら見たい映画は残業で遅くなった体でひとりレイトショーでしれっと見るんだけど、緊急事態宣言中でレイトショーがやってない。 初回は仕事を休んで見に行ったけどたびたびその手を使うわけにもいか…

シン・エヴァはエヴァを終わらせることができたのか

シン・エヴァンゲリオン劇場版を見てきたので、取り急ぎの感想をネタバレありで書きます。 結論から言えば、シン・エヴァンゲリオン劇場版は、これまでの作品で投げ出されたままだったありとあらゆる物語の断片に結末をつけるような映画だった。 ミヒャエル…

クリスタルガイザーが売ってない

娘が唐突に「明日クリスタルガイザーの空きボトルが要るんだった」と言い出した。 既に深夜10時を回ってからの話だし、クリスタルガイザー限定の話でもある。 よく考えると唐突でもなかった。1週間も前に、今度理科の実験で使うので買う必要があるという話…

終末まで実際にどれだけあるのか

米国の科学雑誌「原子力科学者会報(Bulletin of the Atomic Scientists)」は、その表紙に世界終末時計を掲載し、年に1度、指している時間を更新している。 終末時計は文字通り、終末までの残り時間がどれくらいなのかを表している。もとは第二次大戦で原…

古本屋で小泉今日子のサイン本を買った話

私の家には小泉今日子のサイン本がある。それも小泉今日子にまったく関係のなさそうな絵本だ。 15年くらい前の、確か暖かくて晴れた日だったと記憶している。 当時は、長男が生まれてまだ間もない時期で、巣鴨に住んでいて、よく池袋に遊びに行っていた。そ…

ヨーグルトソースのマントゥを作る

トルコに行ったときに、ヨーグルトソースがかかったケバブを食べたことがある。 日本ではヨーグルトにはフルーツやはちみつなんかの甘い味付けをすることが一般的だと思うので、塩気のあるヨーグルトソースを肉に合わせるのはなんだか意外な感じがあるのだけ…

ゼーレの人はパンツ一丁で会議に臨んでいる

リモートワークの人とSkypeで打ち合わせをしたことがある。 私は職場にいないと一切の仕事ができない性格で、休日に小一時間作業をするだけでも職場に行ったりするほうなので、在宅で仕事ができる人は尊敬してしまう。自宅の緩み切った雰囲気で仕事をするな…

ちんちん掻いてるかもしれない

妻は食事中に手をテーブルの上に出しておかないことについて厳しい。見えないほうの手で何をしているか分からない、というのが理由だ。 たとえば子供が右手で箸を持ち皿の上のおかずをつまみながらも、左手をテーブルの上に出すことなく、ぶらんと垂らしてい…

南極点上で恵方巻を食べるには 2020

すべての方角が「北」である南極点の上で恵方に向かって恵方巻を食べるにはどうすればよいのか、という問題がある。 この「恵方巻南極点問題」については、以前に当ブログでも記事を書いたことがあった。 hananeko.hatenablog.com ここでは、南極点では観測…

映画ドラクエがとてもハイコンテクストだった話

映画ドラゴンクエスト、ユア・ストーリーを見たんだけど、ちょっと色々書きたくなったので書いておきます。積極的にネタバレします。 最初に私自身のことを言えば、ドラクエは1からほぼリアルタイムでプレイした世代で、ナンバリングタイトルはオンラインの1…

娘に知性で敗北したときのこと

先日、家に帰ったら中学生の娘がテレビを見てて、ちょうどニュースZEROが始まるところで、谷生俊美さんが出演されていた。 後から調べて知ったのだけど、谷生さんは日本テレビのプロデューサーで、トランスジェンダーであることを告白されている方らしいのだ…

傘を差すこと

傘が嫌いなので多少の雨では傘を差さない。 カバンの中には一応、折りたたみ傘が常備されているが、あまり使わない。 折りたたみ傘を使うのは、ほとんどの場合が、目的地に着いたときに衣服が濡れていると具合が悪い場合、もしくは同行者がいる場合だ。 どち…

値札なんてものが重要でなかった話

トルコではよくぼったくられた。 いや、もしかするとぼったくられたというのは不適切なのかもしれない。トルコではお金の考え方が日本とは少し違うんだろう。 例えば、タクシーに乗った時のこと。 ガイドブックなんかには必ず「タクシーではメーターを回すよ…

トルコでビールを買う話

トルコに行ってきた。 何でこんな中途半端な時期にトルコなのかというと、説明が長くなるのだが、まあ色んなことが一区切りしたので久しぶりに家族旅行でも行こうかといったところである。 盆暮れ正月でもないのに家族旅行して、しかも温泉とかでなくいきな…

ノンアルコールビールが美味くないけど美味い話

昨年末からやたら仕事に追われてて年末年始なんてほぼ職場に行ってたし夜の帰宅時間も遅くなったしそれなりにくたびれるし1日の終わりにはまあちょっと飲もうかってなるわけで気付いたら毎日何かしらお酒を飲んでた。 これはどうも良くないぞと思ってお酒を…

朝食バイキングでカレーを食べる話

出張で泊まるビジネスホテルの朝食バイキングはすこし興奮する。 なんせ朝からいきなり食べ放題である。 起きてすぐの時間は胃腸も活発に動いていない。朝食は軽めにとる人は多いだろうし、おなかにあまり負担のかからないものを食べるように気を遣ってる人…

おいしさの正体が分からない話

職場でピーナツを頂いた。知り合いから貰ったけど食べないから、ということだった。 なにやら立派な箱の中に、薄皮ごと炒られたピーナツが真空パックに詰められて入っていた。「ふーん。」と思った。 私はかれこれ10年くらい千葉に住んでいて、千葉の名産と…

おかあさんといっしょに見る格差社会の現実

おかあさんといっしょのぬいぐるみ劇、「ポコポッテイト」は、絶海の孤島「ぽてい島」に住む、「ムテ吉」「ミーニャ」「メーコブ」の仲良し三人組が主人公だ。 元気いっぱいのわんぱく小僧のムテ吉、お洒落でちょっぴりわがままなミーニャ、おっとり気弱なメ…

葛西のマグロを確かめに行く

葛西臨海水族園といえば、マグロの大型水槽だ。大きな円筒形の水槽を、マグロやカツオがぐるぐると泳ぎ回る姿はなかなか壮観であった。「で、あった。」と過去形なのは、そのマグロが昨年末、大量に死んだからである。理由はいまいちハッキリしないのだが、…

水槽が腐海に沈む

私の家には、金魚の水槽がある。子供たちが幼稚園のころに、夏祭りの金魚すくいで取ってきたのが最初だったのだけど、それから何度も代替わりを重ねながら今に至っている。今いるのは7センチくらいのが二匹と、5センチくらいのが一匹。金魚の水槽には、浄化…

青葉の森公園で彫刻を眺める

千葉県の千葉市の真ん中あたりに青葉の森公園というやたら広い公園があって、博物館があったり生態園があったり、なかなか気の利いた公園なんだけど、その入口あたりに彫刻の広場と銘打たれた場所がある。名前の通り、開けた場所に、彫刻が20体ばかり置いて…

通勤電車で弁当を食べる若者の話

通勤電車の中で食事を取るのはマナー上あまり宜しくない。 ローカル線の進行方向に垂直に置かれた座席だと、パーソナルなスペースがある程度区切られているのであまり気にならない。だけど、通勤電車の横並びのロングシートだと、お互いの距離が近い上に仕切…

節分の豆はピーナツでも良いのか

節分といえば豆撒きだ。 節分に豆を撒くことで、悪い鬼を追い払い、福を呼び込み、そうすると一年間無病息災で生活できる、と、だいたいこういう段取りになっている。 そして、節分で撒く豆といえば、一般的には煎り大豆だろう。 節分が近づいてくると、煎…

自転車屋から帰る

息子の誕生日に自転車を買いに行った。自宅の近所にも自転車屋があるんだけど、品揃えが良いので、新しく買う時には、数キロ離れたショッピングセンターに入ってる自転車屋を利用している。今日も、クルマを走らせて買いに行った。息子もいつの間にか大きく…

コロッケそばを考える

コロッケそばとの付き合いには長年手を焼いてきた。立ち食いそばのメニューによくある、暖かい汁そばの上にコロッケが浮いてるやつだ。知らない人は天ぷらそばやキツネそばの、天ぷらや油揚げの代わりに、コロッケが浮いてる姿を想像してみて欲しい。もしか…

仁右衛門島に行く

外房の南より、鴨川シーワールドにほど近いところに仁右衛門島という島がある。島といっても、本土とは浅瀬で隔てられてるだけで、200メートルしか離れていない。ほとんど岬に続く道がたまたま水没したといった風情だ。この仁右衛門島、千葉県指定の名勝とい…

調剤薬局は病名を聞かないで欲しいという話

二日ほど前から喉が痛くて、耳も少し痛く、ついでに以前から鼻も詰まるので、こりゃ耳鼻科事案だなー、と思って行ってきた。喉と耳と鼻と、顔面にある穴という穴をこじ開けられ、光をあてられ、覗かれて、「喉は扁桃炎とナントカ炎、鼻はアレルギーの気配が…

泥沼つけ麺と謎の肉

お昼ご飯どき、何を食べようかと思ってフラフラしてたところに、何となく見かけたつけ麺屋にふらっと入ってしまった。特にラーメンやつけ麺を食べたい気分でもなかったし、それどころか、重たいものは避けたいなと思ってたくらいなので、自分でも何で入った…

鉄道博物館に行く

大宮の鉄道博物館に行ってみた。前身となる秋葉原の交通博物館には何度か足を運んだことがあって、蒸気機関車と0系新幹線のお顔がお迎えしてくれる入口とか、なんだか古めかしい建物とか、びっくりするほどレトロな食堂とかが何だか好きだったし、閉館すると…

小蝿と闘う

ちょっと油断した隙に、台所に小蝿を集らせてしまった。普通の蝿の10分の1くらいのサイズのやつ。 食べ物を扱ってるところに蝿が飛んでるというのは何だか不潔だし、だいいち目の前をチラチラ飛ばれるのは鬱陶しい。 そんな折、薬局に行った時にふと、小蝿取…